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話題沸騰「BCから内部の水を抜く方法」の最新情報☆改訂版

以前、「BCを逆さまにして内部の水を抜く」ことをしていいメーカーの器材と
ダメなメーカーの器材がある、というお話をしたことがあります。 

こちら⇒http://ibuddy.blog.fc2.com/blog-entry-115.html

言い回しの表現が適切でなかったことや、説明不足だったことがある
と判明しましたので、更新させていただきます。



「BCを逆さまにして内部の水を抜く」がダメなBC

器材の使用後、BCジャケット内部に入った水を排出される際、
どこから抜いておられますか?

このようにインフレーターの排気ボタンを押して抜いていないでしょうか?
nghowto.jpg

「BCDを逆さまにして内部から海水を抜く」と書いてありますが、実は、
それを推奨できる機種とできない機種があります。 

写真のS-PROのBCDは、給排気操作部がAIR2であっても
バランスインフレーターであっても、このようにインフレーターから水を抜くと、
海水に混じりBCジャケット内に入り込んだゴミや砂粒が給気側に入り、
BCのエアーが入りっ放しになる
というトラブルを起こす原因になりうります。 
 
肩や腰にこのような排気バルブがついていますよね。
bcex.jpg

このバルブを下に向け、地面と並行にして、紐を引いて水を抜くようにしてください。
 
ちなみにTUSAのDUO-AIRやATOMICのSS1などの
オクトパス機能付インフレーターに関しても同じです。

それからTUSAの給排気操作機能のみの一般的なインフレーターにつきましては、
メーカーとしてはインフレーターから水を抜いても構わないという見解でおられます。

ですが、メンテナンスの現場ではまた違った見解をしております。
まず前提として、方法や考え方はひとつではない、とご理解いただき、
数あるなかの情報のひとつとしてお受け取りください。

旧モデルのステムバルブ式クイックインフレーターに関しては、問題ないと思います。
IMG_9889s.jpg
ステムバルブ式クイックインフレーターの一種(赤ボタンのもの等あり) 
 
ですが、チルトバルブ式クイックインフレーターに関しては、
メンテナンス現場の一見解としては、構造的な特徴と実際のトラブル事例より
排気バルブから排水することを推奨
させていただいています。
 
inf1.jpg
チルトバルブ式クイックインフレーターの一種(緑ボタンのもの等あり)  

それから加えて、取扱説明書には下記のように記載がありますが、
このようにすることは推奨できかねます。
IMG_9894c.gif 

中圧ホースの差込口である金属部品を分解するとこのようになっているのですが、
透明白色のシートがエアーを遮断する役割をしています。 
inf7.jpg

水をこの中に入れると、海水なら潮の結晶や、水槽内の水ならゴミや砂が共に流れ込み
このシートに付着した場合、エアーが入りっぱなしになる
可能性があります 
inf8.jpg

実際に、オーバーホールが済んで器材を返却した後、初日はトラブルなく使用できたのに、
次のダイビングでBCのエアーが入りっ放しになる不具合が発生し、
再修理で戻ってきたものを診断したところ、これが原因であったというものが
僅かではありますが、これまでに数例発生しています 

AQUALUNG(SEAQUEST)、NDS、SASはインフレーターの排気ボタンを押して
インフレーター側から水を抜いていただいてもいい
と思います。
排気バルブからでもOKですので、やりやすい方を用いてください 
 
AQUALUNGについては、メーカーとしては排気バルブよりも
インフレーター側から水を抜くことを推奨されています。
メッシュ地の部品を入れて、ゴミ詰まりトラブルの対策をなされている
こともあるからかな、と思います。こちらも情報のひとつとして追記しておきます。

インフレーターから、排気バルブから、いずれにしても
トラブルの可能性はゼロではありません。
ですがメンテナンスの現場では、それを限りなくゼロに近づけたい、
できる限りみなさまに不具合を回避していただきたい
という想いを持って、
トラブル発生率の低い方をよりよい方法とし、推奨して参ります  
 
インフレーターという名称は同じですが、機種ごとに構造が異なるので、マイギアにとって
よりよい方法を用いていただくと、器材のコンディションをよりよく保つことができるようになりますよ


 
今日タイムリーに、当店でTUSAのBCDをご購入くださったお客様から
以下のようなご質問・ご相談メールが届きました(一部抜粋) 
  
「・・・また、BCJ1800を持って某島に行ったところ、新品のうちはいいけど
TUSAのインフレーターは吸排気機構が壊れやすいと言われました。
旧BCのインフレーターの吸排気機構部を移植した方が良いとまで言われましたが、
旧BCは下取りに出しており、ましてエアトリムなのであっても移植はできない
と言ったところ、では仕方ないねと言われました。
確かに、たまたまですが、その前に某所でTUSAのインフレーターでエアーが
入り放しになっているゲストを見ました。
きちんと洗っているのにと、ぼやいていたのを覚えています。
こんなことをお聞きしても、毎年BCもO/Hに出せば大丈夫と言われそうですが、
傾向としてどうでしょうか。

また、できるだけ修理をお願いするような事態を避けるために必要なことは
あるでしょうか。
マニュアル(9版36頁)によると、水洗い後、吸気ボタンを押してインフレー
タ内部の水滴を排出するよう記載されています。
以前使っていたインフレータホース付きBCのマニュアルには、こんな記述はな
かったように思うので、これかなとは思うんですが。」


といった内容だったのですが、お電話でご説明をしご理解いただくことができました 
  
いい器材なのに、こんな風に言われてしまうのはもったいないと思います 
自分たちがよくないと思うのであれば、勧めたりしません。 

よりよい取扱いを広く知っていただきトラブル発生率を低下させることが
ダイバーのみなさまの安全性を向上させる
ことに繋がり、器材の評価が
もっと上がる
ことも合わせて期待いたします
 
 
    
ダイビング器材&オーバーホールのエキスパート  
i buddy アイバディ
http://www.i-buddy.net 
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Tama

Author:Tama
ダイビングインストラクター、器材&オーバーホール専門店Staff

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